暗い中、ただ一人、暮らしていればよかった。そう、思っていた…これまで、ずっと。
雷光を纏った双刃斧の神器を持つ「転光生」。
王族の血を引く高貴な出自だが、その異形故に、実の親自らの手によりただ独り、人の居ない暗き宮殿の中に閉じ込められていた所を召喚される。
その後も、都内のある山の奥、迷宮のように入り組んだ樹海の中に引きこもっている。
時に溢れる感情を抑えきれずに、嵐にも等しい凶暴な力を振りかざすが、その度に激しい悔恨に苛まれている。
自分のような醜い男は誰にも愛されないのではないか…その臆病さと人を傷つけてしまう悲しみが故に、孤独を選ぶ男。
その発揮する権能は、外部からの干渉を拒絶する。
【ILLUSTRATOR】樹下次郎
【VOICE】幸田承